普段使いできる自転車かコンパクトなバイクを探してはいないでしょうか?
ちょっとした移動なら手軽に乗れて便利な乗り物を選びたいですよね。
最近では自転車やバイク以外にも電動キックボードなども登場しており、選べる範囲が広がりました。
この記事では、ちょい乗りに利用できる電動バイクの種類や走行時の条件について記載しています。
あなたにピッタリな1台を見つけられるようになるため、ぜひ参考にしてください。
電動バイクの種類について
電動バイクと言っても種類は4つに分かれます。
- 電動スクーター
- ペダル付き電動バイク
- 電動キックボード
- 電動アシスト自転車
それぞれの特徴について説明します。
電動スクーター
電動バイクと聞くと最もイメージされるのが電動スクーターでしょう。
スクーターは、前方に踏み台があり、タイヤの直径が22cm以下のバイクです。
ガソリンではなく、バッテリー駆動で走る原付バイクをイメージしてもらうと分かりやすいです。
スカートを履いていても乗り降りが簡単で、走行中も防風性能が高いため、安定して運転できます。
電動スクーターはあくまで50ccの原付バイクが基準ですが、他にも中型・大型タイプの電動バイクもあります。
ペダル付き電動バイク
電動バイクと自転車を合わせたような、ペダル付き電動バイクもあります。
ものによって違いますが、ペダル付きの自転車に電動モーターをつけている形式が多いです。
電動モーターを使わずにペダルを漕ぐと、自転車のように利用できます。
電動モーターを回せば、電動バイクのように走行します。
ペダル付き電動バイクはたとえペダルを漕いで利用する時でも、原付バイクに乗っていると判断されるため、ヘルメット・運転免許証が必要です。
さらに運転前には自賠責保険に加入し、ナンバープレートを装着しておかなければいけません。
一部のペダル付き電動バイクでは、自転車利用時にナンバープレートを隠すことでバイク利用と区別して使用する方法もあります。
電動キックボード
電動キックボードは、バッテリーを充電して電力で走行するキックボードです。
電動キックボードは、自転車よりコンパクトで大きな保管スペースが必要なく、持ち運びにも優れています。
「電動キックボード=電動バイク」というイメージがないかもしれませんが、法律上は原付バイクと同じ区分けになります。
電動バイクであるため、公道走行するなら事前に自賠責保険に加入して、ナンバープレートを着用して走行する必要があります。
自転車ではないので運転時には、ヘルメット・運転免許証を持っていなければ交通違反になります。
電動アシスト自転車
電動アシスト自転車とは、ペダルを踏むときに、電動モーターがアシストして軽い力で進める自転車です。
分類が少し難しいですが、電動アシスト自転車は電動バイクではなく、自転車として扱います。
そのため運転時に免許証・保険の加入は必要ありません。
電動バイクに比べて、ヘルメットの着用義務や免許証の携帯が必要でないため気軽に運転でき、ちょっとした移動の手段としておすすめです。
電動バイクの免許区分について
電動バイクに乗るためには、定格出力に応じた免許を取得する必要があります。
各定格出力ごとに必要な免許の種類は以下の通りです。
種類 | 電動(定格出力) | ガソリン(排気量) |
原動機付自転車免許(原付一種) | 0.6kW以下 | ~50cc |
小型限定普通二輪免許(原付二種) | 1.0kW以下 | ~125cc |
普通二輪免許(中型免許) | 20kW以下 | ~400cc |
大型二輪免許 | 20kW超 | 400cc超 |
電動アシスト自転車以外に乗る際は、定格出力に合った免許を取得しましょう。
電動バイクで公道走行するには?
電動バイクで公道を走行するには、以下の条件を満たす必要があります。
- 保安基準
- 自賠責保険
- ナンバープレート
- 運転免許証
- ヘルメット
ここでは、公道を電動バイクで走るために必要な条件を説明します。
保安基準
公道を走行するには、以下の保安基準をクリアした電動キックボードが必要です。
- ミラー(後写鏡)
- ウインカー(方向指示器)
- クラクション(警音器)
- 機械式ブレーキ(制動装置)
- ブレーキランプ(制動灯)
- スピードメーター(速度計)
- テールランプ(尾灯)
- ナンバー灯(番号灯) ※最高速度19km/h以下は不要
- リフレクター(後部反射器)
- フロントライト(前照灯)※要自動点灯
保安基準の装置が1つでも欠けると、公道は走行できません。
また、保安基準の装置は後付けが難しいものもあるため、最初から装備されている電動バイクを選びましょう。
自賠責保険
公道を走る車両には、自賠責保険の加入義務があります。
自賠責保険とは、対人事故を補償するものです。
加入手続きは、電動バイクを販売している店舗でできます。
自身で加入しなければならない場合、郵便局やコンビニで簡単に加入できます。
ナンバープレート
自賠責保険や保安基準を満たす装置の他に、ナンバープレートの着用も義務になっています。
原付二種以下の電動バイクは、各地域の役所にて取得可能ですが中型や大型バイクの場合運輸支局で取得しなければなりません。
取得には用紙への記入や手続き費用が発生するため忘れないようにしましょう。
運転免許証
バイクの装備以外には、運転免許証も必要です。
無免許運転や運転できる定格出力以上のバイクを走行した場合、違反点数25点が課され一回で免許取消になりますので、くれぐれも定格出力を超えるバイクには乗らないようにしてください。
ヘルメット
バイクを運転する際は、ヘルメットも着用しなければいけません。
一部の電動キックボードにおいては、シャアサービスの特例でヘルメットが不要なケースがありますが、個人で所有して運転する場合ヘルメットは必須です。
電動キックボードもおすすめ
ちょっとした移動には、電動キックボードもおすすめです。
電動キックボードは原付バイクの運転免許で運転できるので、他の免許証と比べ取得期間も短く、難易度もそこまで高くありません。
一度フル充電すれば約40km走行可能なため、買い物や通勤時にもあると便利です。
コンパクトで自宅内保管も可能で、いざとなれば持ち運んで移動もできるので使い勝手のよい乗り物です。
2023年7月の法改正でより手軽に利用できる
2023年7月から道路交通法の改正により、電動キックボードのルールが変わり、より手軽に電動キックボードが利用できます。
電動キックボード(現在のルール) | 特定小型原付(改正後) | |
免許 | 必須 | 不要 |
ヘルメット | 必須 | 任意(努力義務) |
自賠責保険 | 必須 | 必須 |
ナンバープレート | 必須 | 必須 |
速度制限 | 時速30km | 時速20km |
走行場所 | 車道のみ | 車道・自転車レーン・路側帯 |
年齢制限 | 免許に準ずる | 16歳以上 |
法律の改正前は、運転免許証やヘルメットが必須となっていましたが、法改正後は運転免許証は不要、ヘルメットは任意(努力義務)に変更されます。
また時速を制限すれば歩道も走れるようになるため、仮に道路が渋滞していても歩道を使用し移動ができます。
まとめ
今回は、電動バイクの種類から公道を走行するために必要な装備や免許の区分を紹介しました。
電動バイクは4つに分かれており、電動アシスト自転車以外は運転免許の取得が必要です。
ただし2023年7月から電動キックボードは免許が不要となり、電動スクーターより手軽に乗れるようになります。
ちょっとした移動で漕がずに移動できる楽な乗り物なら、電動キックボードが最もおすすめです。