電動キックボードを運転するときに「ナンバープレートは必要なのか?」と気になる人もいるでしょう。
結論からいうと、電動キックボードで公道走行するなら、ナンバープレートが必須です。
2023年7月に法改正があり、「特定小型原動機付自転車(以下 特定小型原付)」という区分が作られました。
特定小型原付扱いの電動キックボードも、ナンバープレートが必須です。
この記事では、電動キックボードのルール・ナンバープレートの取得について紹介します。
電動キックボードのルールをくわしく知りたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
電動キックボードで公道走行するならナンバープレートが必要
電動キックボードで公道走行するなら、ナンバープレートを装着しなければいけません。
2023年7月1日に改正道路交通法が適用されて、特定小型原付という新しい区分が作られました。
特定小型原付扱いの電動キックボードも、ナンバープレートの装着が必須です。
もしナンバープレートを装着していない状態で公道走行すると、交通違反として取り締まりの対象になります。
電動キックボードで公道走行するなら、運転前にナンバープレートを取得して、車体に取りつけておきましょう。
ナンバープレートを取得する手順
「ナンバープレートを取得するのって面倒じゃない?」と思うかもしれません。
実はナンバープレートを取得するのは簡単で、近くの役所で手続きすれば30分程度で終わります。
ここからは、ナンバープレートを取得する手順をくわしく紹介します。
事前に準備しておくもの
手続きを始める前に、下記のものを準備しておきましょう。
- 販売証明書
- 印鑑
- 本人確認書類
販売証明書とは、電動キックボードを購入したときに、販売店からもらえる書類です。
電動キックボードの型番・定格出力など、詳細の情報が記載されています。
基本的には、購入時に販売証明書をもらえるので、自分で準備する必要はありません。
また市役所の手続きでは、印鑑・本人確認書類が必要になるので、事前に準備しておきましょう。
本人確認書類は、運転免許証・マイナンバーカード・健康保険証が該当します。
お近くの役所で手続き
電動キックボードのナンバープレート取得は、お近くの役所で手続きできます。
「ナンバープレートの取得は、陸運局に行かないといけない」と思っている人もいるかもしませんが、電動キックボードの場合は役所で手続き可能です。
役所の受付時間は決まっているため、事前に時間を調べておきましょう。
お近くの役所に行って、窓口で「電動キックボードの登録・ナンバープレートを取得したい」と伝えれば、くわしい手続き方法を教えてくれます。
手続きでは、軽自動車税(種別割)申告(報告)書兼標識交付申請書という書類に情報を記入します。
引用元:軽自動車税(種別割)申告(報告)書兼標識交付申請書|茅ヶ崎市
必要な項目を記入して、この書類を渡せば、手続き完了です。
受理されれば、その場でナンバープレートを受け取れます。
混み具合にもよりますが、30分程度あれば、簡単に手続きが終わります。
ナンバープレートの取得は無料
ナンバープレートの所得で気になるのが、費用ではないでしょうか。
実は、ナンバープレートの取得自体にお金はかかりません。
上記のような手続きをしても、無料でナンバープレートを取得できます。
ただし2024年以降、毎年4月1日時点で登録した電動キックボードを持っていれば、軽自動車税種別割2,000円を納付する必要があります。
ナンバープレートの取得時にお金はかかりませんが、毎年4月1日時点で電動キックボードを持っていると、年間の軽自動車税支払いが発生するので覚えておきましょう。
ナンバープレート以外に必要なもの
電動キックボードで公道走行するには、ナンバープレート以外に必要なものがあります。
すべての条件を満たさないと、電動キックボードで公道走行できません。
ここからは、電動キックボードで公道走行するために、ナンバープレート以外で必要なものを紹介します。
自賠責保険の加入
電動キックボードで公道走行するなら、事前に自賠責保険に加入しなければいけません。
自賠責保険とは、対人事故を補償する保険です。
電動キックボードに限らず、自動車・バイクといった乗り物は法律で加入が義務づけられています。
自賠責保険の加入手続きは、コンビニでも可能です。
コンビニの場合は、コピー機などで加入手続きを済ませて、レジで保険料を支払います。
手続きは、とても簡単です。
1年 | 2年 | 3年 | 4年 | 5年 | |
総額の保険料 | 7,070円 | 8,850円 | 10,590円 | 12,300円 | 13,980円 |
1年あたりの保険料 | 7,070円 | 4,425円 | 3,530円 | 3,075円 | 2,796円 |
保険料を支払うと、加入証明のシールがもらえるので、ナンバープレートに貼りましょう。
自賠責保険に未加入の状態で、電動キックボードを運転すると交通違反になるので、必ず事前に加入してください。
法改正について
2023年7月1日に改正道路交通法が適用されて、電動キックボードのルールが大きく変わりました。
特定小型原付という新しい区分が作られ、下記の条件を満たす電動キックボードは特定小型原付扱いになります。
- 車体の大きさ:長さ190cm以下・幅60cm以下
- 時速制限20km/6km
- 最高速度表示灯 など
特定原付扱いの電動キックボードは16歳以上であれば、運転免許証不要・ヘルメットの着用が努力義務になります。
さらに下記のようなルールが変わりました。
特定小型原付(現行ルール) | 改正前のルール(2023年6月まで) | |
運転免許 | 不要 | 必須 |
ヘルメット | 任意(努力義務) | 必須 |
自賠責保険 | 必須 | 必須 |
ナンバープレート | 必須 | 必須 |
速度制限 | 時速20km/6kmの切り替え | 時速30km |
走行場所 | 車道・自転車レーン・路側帯・歩道 | 車道のみ |
年齢制限 | 16歳以上 | 免許に準ずる |
特定小型原付扱いの電動キックボードなら、条件付きで歩道走行もできるようになりました。
詳しい条件については、下記の記事をご覧ください。
→電動キックボードが免許不要に!2023年7月の法改正について紹介
保安基準を満たした電動キックボードを選ぶ
「法改正に対応した電動キックボードを選びたい」という人もいるでしょう。
すべての電動キックボードが法改正に対応しているわけではありません。
そのため電動キックボード選びを間違えてしまうと、思ったように利用できない可能性もあります。
電動キックボードを選ぶときには、保安基準を満たしているかどうかが重要です。
これらの装置がひとつでも欠けていると、保安基準を満たしておらず、特定小型原付として扱われなくなります。
特定小型原付として、走行はできなくなるので注意しましょう。
法改正に対応したaticoがおすすめ
「法改正に対応した電動キックボードが欲しい」という人には、Free Mileから発売予定のatico(あちこ)がおすすめです。
aticoはタイヤが3つあるタイプの三輪電動キックボードです。
後二輪で車体が自立するため、安定性が高く転倒のリスクも低いです。
二輪タイプのように自分でバランスを取る必要がなく、停車するときも足で車体を支えなくても大丈夫です。
また地面を蹴らずに発進できるため、ヒール・スカートでも乗りやすく、女性の方も安心して運転できます。
もちろんaticoは改正法にも対応しており、特定小型原付の電動キックボードとして利用できます。