街で見かけることも増えてきた電動キックボード。
電動キックボードの購入を検討している人にとって「どれぐらいの距離を走るのか?」は気になると思います。
ものによりますが、電動キックボードの最大航続距離は40km程度です。
電動キックボードは本体のバッテリーで充電して、電気の力で走行します。
この記事では電動キックボードの走行距離・バッテリー・選び方・交通ルールについて紹介します。
電動キックボードの走行距離は最大40km程度
電動キックボードの最大走行距離は、ものによって異なります。
Free Mileで販売しているFree Mile plusなら、バッテリーをフル充電すれば、最大40km程度走行できます。
ただし運転速度・走行する道の状態によって、走行できる最大距離は変わります。
バッテリーの容量で距離は変わる
電動キックボードはバッテリーを充電して、電気の力で走ります。
そのためバッテリーの容量が大きければ大きいほど、最大走行距離は長くなります。
Free Mile plusのように、大容量バッテリーに変更できる電動キックボードもあります。
通常の10Ahのバッテリーは最大走行距離が30km、大容量の13Ahのバッテリーだと40kmまで走行できます。
利用距離を確認しよう
電動キックボードの購入を考えているなら、自分がどういった使い方をするか確認しておきましょう。
例えば通勤で電動キックボードを利用するなら、自宅から会社までの往復が1回での利用距離になります。
もし通勤の往復が30km程度であれば、Free Mile plusのような電動キックボードを選べば、1回の充電で問題なく往復できます。
取り外しできるバッテリーがおすすめ
電動キックボードは本体のバッテリーを充電して走行します。
バッテリーが本体に内蔵されているものと、取り外しできるものの2種類あります。
できればバッテリーが取り外しできるものがおすすめです。
なぜならバッテリーを取り外せれば、自宅・会社でコンセントに差して、気軽に充電できるからです。
バッテリーが本体に内蔵されているものだと、駐輪している場所からコンセントに差さなければいけません。
駐輪スペースにコンセントがあれば問題ありませんが、近場にコンセントがないと毎日の充電が大変になります。
またバッテリーが取り外しできるものだと、予備のバッテリーも活用できます。
長距離を走行するときに予備バッテリーを持っておいたり、自宅と会社の通勤ではオフィスにバッテリーを置いておけば、充電切れの心配がありません。
このようにバッテリーが取り外しできた方が便利なので、電動キックボードを選ぶときには確認しておきましょう。
電動キックボードの選び方について
電動キックボードを探していると「どんなものを選べばいいの?」と思うかもしれません。
ここからは、電動キックボードの選び方について紹介します。
- 椅子付き・折りたたみ
- 専門店で実績のあるもの
椅子サドル付き・折りたたみ
電動キックボードは椅子がついているもの・折りたたみできるものがあります。
「電動キックボード=立って乗るもの」というイメージがあるかもしれませんが、椅子がついており座れるものもあります。
椅子についてこだわりがないのであれば、椅子付きで座れるモデルがおすすめです。
なぜなら立ちっぱなしで長距離の運転をしていると、足腰に負担がかかって疲れてしまうからです。
私も電動キックボードに乗ったことがありますが、椅子付きだと信号待ちで座れるため、楽に運転できました。
Free Mile plusのように椅子の取り外しをできるものもあるので、迷っている人は取り外しできるものがおすすめです。
また電動キックボードは、本体を折りたためるものがあります。
折りたたむことで、持ち運びを簡単にしたり、保管スペースを節約できます。
折りたたんだ状態ならコンパクトになるため、車のトランクに入れて、外出先・レジャーで電動キックボードを楽しめます。
専門店で実績のあるもの
電動キックボードを選ぶなら、専門店が実績のあるものがおすすめです。
大手量販店・通販会社で安価な電動キックボードも販売されています。
気軽に購入できますが、販売側が交通ルールをしっかり把握できてないケースもあります。
実際に「公道も走行できる」といわれて大手量販店で販売されていた電動キックボードが、数ヶ月後に「公道走行できません」とアナウンスした事例もありました。
電動キックボードは交通ルールが複雑なので、ルールを把握している専門店で購入するのがおすすめです。
電動キックボードで公道走行するなら
電動キックボードは、すべてのものが公道走行できるわけではありません。
公道走行するには、守らなければいけない交通ルールがあります。
ここからは、電動キックボードで公道走行する場合のルールを紹介します。
- 保安基準
- 自賠責保険・ナンバープレート
- 運転免許証・ヘルメット
- 歩道走行・飲酒運転禁止
保安基準
電動キックボードは保安基準を満たさないと、公道走行できません。
保安基準とは、安全に走行できるように装置がついているかどうかの基準です。
具体的には下記の通りです。
- ミラー(後写鏡)
- ウインカー(方向指示器)
- クラクション(警音器)
- 機械式ブレーキ(制動装置)
- ブレーキランプ(制動灯)
- スピードメーター(速度計)
- テールランプ(尾灯)
- ナンバー灯(番号灯) ※最高速度19km/h以下は不要
- リフレクター(後部反射器)
- フロントライト(前照灯)※要自動点灯
上記の装置がひとつでも欠けていると、保安基準を満たしておらず、公道走行できません。
「公道走行可能」といって販売されている電動キックボードは、保安基準を満たしているということになります。
ただし保安基準を満たしているかどうかは、実際に運転する人の責任になります。
もし購入した電動キックボードが保安基準を満たしていなくても、公道走行するなら自分で安全装置を取り付けなければいけません。
公道走行をしたいなら、最初から保安基準を満たしている電動キックボードがおすすめです。
自賠責保険・ナンバープレート
電動キックボードを購入したら、自賠責保険の加入・ナンバープレートを着用しなければいけません。
自賠責保険は対人事故を補償するもので、加入が義務付けられています。
加入手続きはコンビニでも可能で、レジで保険料を払えば、簡単に加入できます。
またナンバープレートは近くの役所で発行できます。
近くの役所で30分程度手続きすれば、無料でナンバープレートをもらえます。
ナンバープレートを電動キックボード本体につけて、自賠責保険加入シールを貼れば、車体の準備は完了です。
運転免許証・ヘルメット
実際に電動キックボードを運転するときには、運転免許証・ヘルメットが必須です。
電動キックボードは原付バイクと同じ区分になるため、原付バイクが運転できるような免許証が必要です。
具体的には、原動機付自転車免許・普通自動車免許などが該当します。
運転時に免許証を携帯しておかないと、免許不携帯になるため注意しましょう。
またヘルメットの着用も義務になっています。
一部の電動キックボードシェアサービスでは、ヘルメットなしで運転できますが、あくまで例外です。
電動キックボードを運転するときには、基本的にヘルメットが必要なので覚えておきましょう。
歩道走行・飲酒運転禁止
2022年現在、電動キックボードを運転するときの歩道走行は禁止されています。
電動キックボードは、車道しか走行できません。
もし歩道を走行したいなら、電源を切って本体を押して進みましょう。
また飲酒運転も禁止されています。
飲酒した状態での運転は非常に危険なので、絶対にしないようにしましょう。
電動キックボードの法改正について
2022年4月に道路交通法の改正案が可決されました。
道路交通法の改正によって、電動キックボードは特定小型原付という新しい区分になります。
特定小型原付になることで、下記のように変更されます。
電動キックボード(現在のルール) | 特定小型原付(改正後) | |
免許 | 必須 | 不要 |
ヘルメット | 必須 | 任意(努力義務) |
自賠責保険 | 必須 | 必須 |
ナンバープレート | 必須 | 必須 |
速度制限 | 時速30km | 時速20km |
走行場所 | 車道のみ | 車道・自転車レーン・路側帯 |
年齢制限 | 免許に準ずる | 16歳以上 |
改正によって、電動キックボードなどの特定小型原付は、16歳以上であれば免許・ヘルメットなしで運転できます。
自賠責保険の加入・ナンバープレートの装着は、改正後も必須です。
また実際に道路交通法の改正案が適用されるのは、2024年4月ごろといわれています。
法律の改正案が可決されて、実際に施行されるまでは2年程度かかります。
そのため2022年現在、電動キックボードを運転するなら、運転免許証・ヘルメットが必須になるので注意しましょう。