電動バイクは燃費もよく、環境にも優しい乗り物です。
「電動バイクの免許区分はどうなっているの?」という人も多いでしょう。
例えば原動機付運転免許を持っている人なら、排気量50ccのバイクと定格出力0.6kwの電動バイクに乗ることができます。
この記事では、電動バイクの免許区分から選ぶメリットを紹介しています。
電動バイクの免許区分について
ガソリンバイクは排気量により免許区分が変わりますが、電動バイクは定格出力で区分が決まります。
定格出力とは、モーターから出力される電力の量です。
種類 | 電動(定格出力) | ガソリン(排気量) |
原動機付自転車免許(原付一種) | 0.6kW以下 | ~50cc |
小型限定普通二輪免許(原付二種) | 1.0kW以下 | ~125cc |
普通二輪免許(中型免許) | 20kW以下 | ~400cc |
大型二輪免許 | 20kW超 | 400cc超 |
電動バイクの購入を検討している方は、定格出力に応じた免許を保有している必要があります。
電動バイクのメリットについて
電動バイクはガソリンバイクと比較して3つメリットがあります。
- コスパがいい
- 静音性が高く乗り心地がいい
- 排ガス規制をクリアできる
コスパがいい
電動バイクは、燃費がよくランニングコストが安価です。
原付バイクと同じ区分の0.6kwの電動バイクで燃費を比較してみましょう。
原付バイクの平均航続距離は1Lあたり約30〜4kmです。
一方で電動バイクはフル充電した場合、約26円の電気代が発生し平均航続距離は最大4km。
ガソリン代は1Lあたり150円とした場合、同じ40km進むにしても原付バイクは150円かかり、電動バイクは26円しかかかりません。
静音性が高く乗り心地がいい
電動バイクは、ガソリンバイクと異なりマフラーを必要としないため、とても静かに走行できます。
閑静な住宅街でも、安心して運転できます。
「住宅街に住んでいるから、なるべく静かなバイクがいい」という人におすすめです。
またエンジンではなくモーターで走行します。
エンジンの振動がないため、乗り心地が良いのも魅力です。
排ガス規制をクリアできる
ガソリンバイクは、排ガス規制により年々生産ができないバイクが増えています。
一方で電動バイクは、有害なガスを出さないため排ガス規制を気にすることはありません。
電動バイクであれば今後も生産を気にせず乗り続けられます。
電動キックボードもおすすめ
電動バイクを探している方には、電動キックボードもおすすめです。
電動キックボードは原動機付自転車免許があれば運転できますし、電動バイクより取り回しが楽なので手軽に乗ることができます。
操作性も電動バイクと大きく変わらないため、誰でも簡単に乗りこなせます。
バイクよりもコンパクト
電動キックボードは、電動バイクよりもコンパクトに収納できるため保管スペースが節約できます。
電動キックボードのサイズは、自転車よりもちょっと小さい程度で、非常にコンパクトです。
折り畳み可能なモデルを選べば、さらにコンパクトになります。
自宅の玄関にスペースがあれば、保管も可能なので、盗難対策もバッチリです。
2023年7月の法改正で電動キックボードがもっと乗りやすくなる
2023年7月1日に法律の改正で、電動キックボードの交通ルールが変わります。
電動キックボード(現在のルール) | 特定小型原付(改正後) | |
免許 | 必須 | 不要 |
ヘルメット | 必須 | 任意(努力義務) |
自賠責保険 | 必須 | 必須 |
ナンバープレート | 必須 | 必須 |
速度制限 | 時速30km | 時速20km |
走行場所 | 車道のみ | 車道・自転車レーン・路側帯 |
年齢制限 | 免許に準ずる | 16歳以上 |
2022年4月現在、電動キックボードに乗るにはヘルメットと原付バイクを運転できる免許証が必要ですが、7月以降は免許証は不要、ヘルメットは任意(努力義務)です。
条件の緩和により、電動キックボードはますます手軽に乗れるため、長距離の移動を必要としなければ電動バイクよりもおすすめできます。
時速6km以下で歩道走行も可能
法の改正によりもう1つの変更点として、電動キックボードは時速6㎞で歩道走行が可能となります。
基準 | 時速制限 | 走行場所 | 識別灯火 |
特定小型原動機付自転車(歩道通行車モード) | 6km | 歩道(自転車走行可能)・路側帯 | 緑色点滅 |
特定小型原動機付自転車 | 20km | 車道・自転車レーン・路側帯 | 緑色点灯 |
原動機付き自転車(原付バイク) | 30km | 車道のみ |
歩道を走行する際は、時速制限は6km・識別灯火を緑色の点滅状態にしなければなりません。
歩道走行時は、手動で速度を調整するのでは無く、最高速度を切り替える装置を用いますので、速度超過をすることなく安心して走行可能です。