電動バイクは燃費もよく、環境に優しい乗り物です。
バイクには興味があるものの、ガソリンバイクは音が大きく周りに迷惑がかかると感じ購入していない方もいるでしょう。
しかし、バッテリーで走る電動バイクならガソリンバイクと比較しても、音が小さく快適に走行できます。
この記事では、電動バイクの騒音について詳しく紹介しています。
静かだと聞くけど実際の音はどの程度か知りたい方は参考になりますので、ぜひ最後までお読みください。
電動バイクはモーター音のみ
電動バイクはガソリンバイクのようなエンジン・マフラーがなくバッテリー駆動で走行するため音が静かです。
特に原付免許で乗れる定格出力の小さい電動バイクで、時速30km程度で走行するならほとんど音を感じません。
高速道路を時速80kmなどスピードを出す時は、重たい車体を動かすために高音のモーター音が出ますが、ガソリンバイクの音より明らかに小さいです。
一般道路を制限速度を守って運転する分には、ほとんど音を出さないので周囲の目を気にせず走行可能です。
ガソリンバイクとの比較
ガソリンバイクにおける国土交通省が定めた騒音規制基準は以下の通りです。
バイクの種類 | 排気量 | 近接騒音規制基準 |
原動機付自転車(原付一種) | ~50cc | 近接:84db加速:79db |
小型限定普通二輪免許(原付二種) | ~125cc | 近接:90db加速:79db |
普通二輪免許(中型免許) | ~400cc | 近接:94db加速:82db |
カラオケを歌っている部屋が90db程度、パチンコ店の店内が80db程度と言われているため、ガソリンバイクは大きな音を出す乗り物であることがわかります。
走行時にも騒音の大きさは異なりますが、アイドリング時(エンジンを駆動しつつ停車している状況)も差があります。
ガソリンバイクはエンジン音とマフラー音が常に聞こえていますが、電動バイクはモーター駆動音のみで、ガソリンバイクに比べてかなり静かです。
気になる航続距離・充電方法
電動バイクの走行できる距離はものによって異なりますが、一般的には40km程度です。
充電は自宅のコンセントででき、100Vの一般充電であれば充電0の状態から約3~4時間でフル充電できます。
その際、バッテリーが取り外せるモデルならより便利に使えます。
なぜならバッテリーが取り外せると、バッテリーだけ自宅に持ち込んで、スマートフォンのように簡単に充電できます。
1度に走行できる距離は短いため、バッテリー残量と走行距離には気を付けましょう。
ただしガソリンバイクと比較すると航続距離は短いものの、電動バイクであればガソリンスタンドによる手間が無くなり、自宅でこまめに充電すれば特に困ることにはなりません。
電動バイクのメリット
ここからは電動バイクのメリットを紹介します。
- 燃費がいい
- 乗り心地がいい
- 排ガス規制を気にしなくてもいい
それぞれ詳しく紹介します。
燃費がいい
電動バイクはガソリンバイクに比べて、燃費がいいです。
原付免許で走行できるガソリンバイクの場合、1Lで約40km走行できますが、電動バイクはフル充電で約40km走ります。
ガソリンは約150円である一方で電気代はフル充電しても約26円しかかかりません。
「燃料代を抑えたい」と思っている人は、電動バイクがおすすめです。
乗り心地がいい
電動バイクは電気を使いモーターを回して走行するため、音が静かに運転できます。
ガソリンバイクはエンジンが振動することで、常時細かな揺れを感じますが電動バイクにはエンジンがないため振動もなく快適です。
さらにマフラー自体がついてないため、排気音もなく周りに迷惑をかけず乗れます。
排ガス規制を気にしてくてもいい
環境への配慮のため、排ガス規制によりガソリンバイクは生産が難しいものも増えています。
一方で電動バイクは、排気ガスを出さないため排ガス規制を気にすることはありません。
電動バイクであれば今後乗れなくなるリスクもないため、安心して乗り続けられます。
電動バイクはこんな人に向いている
電動バイクとガソリンバイクどちらを選ぶべきか悩む方も多いでしょう。
電動バイクに向いている方は、下記のような人です。
- 静音性を重視している
- 燃費のいいバイクを探している
- ちょっとした距離を移動できればいい
電動バイクは静かで燃費の良さと環境に優しい乗り物ですが、一方でバッテリーの上限がまだ小さいことから長距離走行には向いていません。
往復40km以内を前提に活動する方には、メリットの大きい乗り物です。
電動キックボードもおすすめ
電動バイクの他に電動キックボードもおすすめです。
電動キックボードは原動機付自転車免許があれば運転可能ですし、電動バイクと異なり以下のメリットが追加されます。
- 電動バイクよりコンパクト
- 折り畳みタイプなら持ち運べる重さ
コンパクトなので自宅保管も可能で盗難対策もできることや、駐車場や駐輪場を別途契約する必要もないためコストも抑えられます。
また公共交通機関により、定められているルールを守れば持ち込みも可能です。
法改正で電動キックボードが手軽に
2023年7月1日に法律の改正により、電動キックボードの交通ルールが変わります。
電動キックボード(現在のルール) | 特定小型原付(改正後) | |
免許 | 必須 | 不要 |
ヘルメット | 必須 | 任意(努力義務) |
自賠責保険 | 必須 | 必須 |
ナンバープレート | 必須 | 必須 |
速度制限 | 時速30km | 時速20km |
走行場所 | 車道のみ | 車道・自転車レーン・路側帯 |
年齢制限 | 免許に準ずる | 16歳以上 |
2022年4月現在、電動キックボードに乗るにはヘルメットと原付バイクを運転できる免許証が必要ですが、7月以降は免許証は不要、ヘルメットは任意(努力義務)に変更されます。
条件の緩和により、電動バイクより電動キックボードをより簡易的に乗ることができ、これから乗る方が増加していく見込みです。
長距離の移動を必要としなければ、電動バイクよりもメリットも大きいので電動キックボードも合わせて検討してみてください。
まとめ
今回は電動バイクの音量について解説いたしました。
ガソリンバイクはエンジンとマフラー音がでるため音が大きい、一方で電動バイクはバッテリーの駆動音しか発しないので通常走行する程度であればほとんど音を感じません。
フル充電で走行距離は約40kmと短めのため、長距離ドライブには不向きです。
長距離運転は難しいものの、日頃使う分にはガソリンスタンドに立ち寄る手間が無くなり、毎日自宅でこまめに充電すればバッテリー切れの心配もないのでメリットの方が大きいでしょう。
電動バイクもおすすめですが、よりコンパクトで気軽に乗りたい方は電動キックボードもおすすめです。
2023年7月の法改正もあり、ヘルメットの着用が任意になるなどより利便性高く乗れるようになります。