ちょっとした移動に便利な電動キックボード。
車のように渋滞に巻き込まれづらく、自転車よりも早く移動できるので通勤に使ってみたいと考える人もいるでしょう。
しかし、使っている人も少なく通勤には目立って恥ずかしいと感じる人もいると思いますが、電動キックボードで通勤はまったく恥ずかしくありません。
実際に、電動キックボードを使って通勤している人もいます。
この記事では、実際に電動キックボードを使っている人の感想から、通勤に使ううえで気を付けておくことを紹介しています。
「電動キックボードを通勤に使ってみたい」人はぜひ参考にしてください。
電動キックボードで通勤している人もいる
電動キックボードは原付バイクと同等の扱いのため、通勤に使用しても全く問題ありません。
環境意識の高まりとともに、環境性能の高い電動キックボードに注目が集まってきており、都内を中心に都心部でよく見かけるようになりました。
実際、Free Mile plusを使って通勤している人もいます。
バイクに比べて電動キックボードはコスパ抜群!
最近ではガソリン代も高騰してきており、燃料費もかかります。
その中でも電動キックボードは、バイクに比べてもコスパがよく通勤には最適です。
バイクと比較した電動キックボードのメリットは以下の通りです。
- 燃料費が安い
- 小スペースに駐車可能
- メンテナンス頻度が少ない
ガソリンよりも電気の方が同じ容量の場合価格が安いことに加え、電動キックボードの方が燃費も良いのでさらにコストが抑えられます。
通勤で電動キックボードを使うなら
電動キックボードを通勤で使うなら、注意したい点が大きく2つあります。
- 駐車スペース
- 盗難対策
それぞれ詳細を解説します。
駐車スペース
電動キックボードは、原付バイクと同じ扱いのため路上駐車はできません。
駐停車を禁止されている場所に停めると、交通法違反として罰金の対象になる可能性もあります。
通勤で使うなら、必ずバイク用や自転車用のスペースに駐車しましょう。
盗難対策
電動キックボードは、小型で持ち運びもできるため盗難には気を付けましょう。
盗難対策として有効なのは、2重ロックとアースロックの2つです。
アースロックは地面に固定されているガードレールなどに取り付ける方法で、2重ロックは本体の複数別の場所に鍵を取り付ける方法です。
自宅であれば家の中で保管することをおすすめしますが、外に止めなければならない場合は盗難対策は確実に行いましょう。
電動キックボードの選び方
通勤で使用することを考えているなら、電動キックボードの選び方も大切です。
ここでは、通勤用として活用するための選び方について紹介します。
走行距離を確認する
走行距離で確認すべきは、「自宅から会社までの往復の距離」と「電動キックボードのフル充電時の走行距離」の2つです。
フル充電で自宅から会社までの往復距離がギリギリの場合、道路の高低差により燃費が悪くなるかもしれません。
そのため走行距離は、余裕を持つことをおすすめします。
電動キックボードの性能にも左右されますが、満充電時に約40km走行できるのが一般的のため目安にしてください。
安全性の高いものを
通勤で使う場合、週に5日程乗ることになりますので、安全性に配慮した電動キックボードを選びましょう。
安全性の観点としては以下の点を事前に確認してください。
- ブレーキ性能
- スピード調整は簡単か
- バランスは取りやすいか
- 速度を上げても安定しているか
- 取り回ししやすい操作性か など
頻繁に使うものだからこそ、基本的な装備が快適に使えるか確かめるようにしてください。
バッテリー取り外し式がおすすめ
バッテリーは取り外し式がおすすめです。
バッテリーが取り外せるなら、会社に到着後オフィスで充電することも可能ですので走行距離を気にせず運転可能です。
また充電し忘れた場合でも予備バッテリーを準備しておけば、取り替えもすぐにできるため取り換え式は非常に便利です。
電動キックボードの交通ルールについて
電動キックボードは道路交通法上、原付バイクと同じ区分のため交通ルールは守らなければいけません。
ここでは、電動キックボードで公道を走るうえで必要な条件を紹介します。
保安基準
公道を走るうえで電動キックボードには保安基準を満たした装置が必要です。
- ミラー(後写鏡)
- ウインカー(方向指示器)
- クラクション(警音器)
- 機械式ブレーキ(制動装置)
- ブレーキランプ(制動灯)
- スピードメーター(速度計)
- テールランプ(尾灯)
- ナンバー灯(番号灯) ※最高速度19km/h以下は不要
- リフレクター(後部反射器)
- フロントライト(前照灯)※要自動点灯
装置が1つでも欠けていると、特定小型原付として認められず公道を走行できません。
保安基準に必要な装置の多くは、後から付けるのが難しいです。
そのため、保安条件を満たす電動キックボードを購入しましょう。
自賠責保険・ナンバープレート
電動キックボードでは自賠責保険・ナンバープレートが必要です。
自賠責保険は、公道を走る原付バイクを含む全ての自動車に加入義務があり、必ず入らなければなりません。
自賠責保険は、電動キックボードを販売している会社が保険代理店に登録していればその場で申し込むこともできますが、自身で加入が必要ならコンビニで手続きできます。
公道を走るには、ナンバープレートも着用必須です。
電動キックボードのナンバープレートは、各地域の役所で取得できます。
役所で発行するには以下の書類が必要のため忘れず持っていきましょう。
- 販売証明書
- 印鑑
- 本人確認書類(免許証などの身分証)
運転免許証・ヘルメット
2023年6月までは、運転免許証とヘルメットの着用が必要です。
運転免許証は、原付バイクを運転できる「原動機付自転車免許」または自動車を運転できる「普通自動車第一種免許」以上の免許が必要です。
また走行時はヘルメットの着用が必須です。
一部のシェアサービスは不要のことがありますが、あくまで例外だと認識しておきましょう。
2023年7月から電動キックボードが利用しやすくなる
道路交通法の改正により、2023年7月1日から電動キックボードのルールが変わります。
電動キックボード(現在のルール) | 特定小型原付(改正後) | |
免許 | 必須 | 不要 |
ヘルメット | 必須 | 任意(努力義務) |
自賠責保険 | 必須 | 必須 |
ナンバープレート | 必須 | 必須 |
速度制限 | 時速30km | 時速20km |
走行場所 | 車道のみ | 車道・自転車レーン・路側帯 |
年齢制限 | 免許に準ずる | 16歳以上 |
法律の改正前は、運転免許証やヘルメットが必須となっていましたが、運転免許証は不要、ヘルメットは任意(努力義務)に変更されます。
なお自賠責保険の加入やナンバープレートの着用は、引き続き必須のままです。