都市部で見かけることも増えてきた電動キックボード。
電動キックボードを運転するときに「保険に加入した方がいいの?」と気になっている人もいるでしょう。
結論からいうと、電動キックボードを運転するなら自賠責保険の加入が必須です。
自賠責保険料は年間7,070円程度で、契約期間が長くなると保険料が安くなります。
2023年7月1日に道路交通法が改正され、特定小型原付という新しい区分が作られました。
特定小型原付扱いの電動キックボードも、自賠責保険に加入しなければいけません。
自賠責保険は対人事故を補償するもので、不安な人はさらに任意保険の加入もおすすめです。
この記事では、電動キックボードに関する保険についてくわしく紹介します。
自賠責保険の加入が必須
2023年7月1日に改正道路交通法が適用されて、特定小型原付という新しい区分が作られました。
改正前の電動キックボードは原付バイク扱いでしたが、改正によって特定小型原付扱いになります。
特定小型原付扱いの電動キックボードでも、公道走行するなら自賠責保険に加入しなければいけません。
自賠責保険に未加入の状態で、公道走行すると、交通違反です。
自賠責保険とは、対人事故を補償してくれる保険です。
物損事故・自損事故は、自賠責保険の対象外となるため注意しましょう。
自賠責保険の保険料について
電動キックボードの自賠責保険料は、2024年3月までは原付バイクと同じ金額です。
日本損害保険協会によると、2024年4月に特定小型原付用の保険料が新設される予定です。
特定小型原付の自賠責保険料は未定ですが、もし原付バイクの保険料よりも安くなった場合は、すでに支払っている人向けに返金対応もされる可能性があります。
2024年3月までの自賠責保険料(原付バイク扱い)は、下記の通りです。
1年 | 2年 | 3年 | 4年 | 5年 | |
総額の保険料 | 7,070円 | 8,850円 | 10,590円 | 12,300円 | 13,980円 |
1年あたりの保険料 | 7,070円 | 4,425円 | 3,530円 | 3,075円 | 2,796円 |
自賠責保険の保険料は、契約期間によって異なります。
契約期間が長くなれば、その分保険料も安くなります。
5年間で契約すれば、1年あたりの保険料が2,796円しかかかりません。
1年間の契約だと、1年あたりの保険料が7,070円になります。
保険料を抑えたい人は、最安の5年契約がおすすめです。
また自賠責保険の保険料は、国が定めているため、どこの保険会社・代理店で契約しても金額は変わりません。
2024年4月に始まる特定小型原付用の自賠責保険については、下記のページから詳細をご覧ください。
→【自賠責】特定小型原付(電動キックボード等)保険料(共済掛金)返還について
手続きはコンビニでも可能
「自賠責保険の加入手続きって面倒くさそう」と思う人もいるかもしれません。
自賠責保険の加入手続きは、コンビニでも可能です。
コンビニのマルチコピー機で、自賠責保険加入の手続きをして、レジで保険料を支払います。
保険料を支払って、自賠責保険証明書・保険標章のステッカーを受け取れば、手続き完了です。
保険標章のステッカーとは、自賠責保険に加入していることを示すもので、ナンバープレートに貼ります。
自賠責保険加入の手続きは、コンビニ以外にも、一部の販売店・保険代理店でも可能です。
任意保険について
「自賠責保険だけは補償内容が不安」という人もいるでしょう。
自賠責保険は対人補償に限られるため、自損事故・物損事故をカバーできません。
事故の補償範囲が気になる人は、任意保険の加入もおすすめです。
任意保険は、自賠責保険ではカバーできない自損事故・物損事故を補償してくれます。
さらに保険会社・プランによって、自分に合った補償内容・保険料を選択できます。
損害保険料率算出機構の2021年度統計によると、バイクで任意保険に加入しているのは全体の40~50%程度です。
任意保険は加入義務がないため「自賠責保険だけでいい」という人は、わざわざ加入しなくても問題ありません。
加入するなら原付バイク用の保険
2023年8月現在、電動キックボードで任意保険に加入するなら、原付バイク用の保険を選びましょう。
法改正により特定小型原付という区分が新設されましたが、特定小型原付専用の任意保険はまだ少ない状況です。
電動キックボードで任意保険に加入するなら、原付バイク用の保険を選びましょう。
電動キックボードを対象にした保険の数は少なく、法律上の扱いが同じになる原付バイク用の保険がおすすめです。
電動キックボードに似たものとして、自転車用の保険もありますが、自転車用の保険は電動キックボードを対象としていません。
今後は特定小型原付用の任意保険も増える可能性があるので、くわしくは各保険会社に確認してみましょう。
ファミリーバイク特約
自動車を持っており、自動車保険に加入している場合は、ファミリーバイク特約の利用もおすすめです。
ファミリーバイク特約とは、保険に加入している人・家族が125cc以下のバイクに乗るときに、利用できる任意保険の特典です。
ファミリーバイク特約は、対物事故での相手の賠償・単独事故や自分の過失が100%の怪我が補償対象です。
自動車保険に加入していれば、新しくバイク保険に加入しなくても、自動車保険の特典としてファミリーバイク特約を利用できます。
任意保険に加入した方がいいの?
「電動キックボードに乗るなら、自賠責保険だけじゃなくて、任意保険にも加入した方がいいの?」と思うかもしれません。
結論からいうと、少しでも不安がある人は、任意保険への加入がおすすめです。
自賠責保険は対人事故しか補償されないため、自損事故で自分が怪我した場合に治療費が自己負担になります。
任意保険に加入することで保険料はかかりますが、補償範囲が広がり安心して運転できます。
バイク保険の加入や、すでに自動車保険に加入している人はファミリー特約の見積もりを取ってみて、実際の料金をみて判断してもいいかもしれません。
2023年7月に電動キックボードのルールが変わった
2023年7月1日に改正道路交通法が適用されて、特定小型原付という新しい区分が作られました。
下記の条件を満たす電動キックボードは、特定小型原付扱いになります。
- 車体の大きさ:長さ190cm以下・幅60cm以下
- 時速制限20km/6km
- 最高速度表示灯 など
法改正前は原付扱いの電動キックボードでしたが、特定小型原付扱いになることで、下記のような変更があります。
特定小型原付(現行ルール) | 改正前のルール(2023年6月まで) | |
運転免許 | 不要 | 必須 |
ヘルメット | 任意(努力義務) | 必須 |
自賠責保険 | 必須 | 必須 |
ナンバープレート | 必須 | 必須 |
速度制限 | 時速20km/6kmの切り替え | 時速30km |
走行場所 | 車道・自転車レーン・路側帯・歩道 | 車道のみ |
年齢制限 | 16歳以上 | 免許に準ずる |
特定小型原付は16歳以上なら、運転免許不要・ヘルメットの着用が努力義務です。
また法改正後も、自賠責保険の加入・ナンバープレートの取り付けは必須条件です。
保安基準
特定小型原付として公道走行するには、保安基準を満たさなければいけません。
上記の装置が揃っている電動キックボードは、特定小型原付として公道走行できます。
公道走行できる電動キックボードを探しているなら、保安基準を満たしているかどうか確認しておきましょう。
歩道走行も可能に
特定小型原付扱いの電動キックボードは、条件付きで歩道走行もできます。
基準 | 時速制限 | 走行場所 | 最高速度表示灯 |
歩道走行モード | 6km | 歩道(自転車走行可能)・路側帯 | 点滅 |
車道走行モード | 20km | 車道・自転車レーン・路側帯 | 点灯 |
時速制限を6km以下、最高速度表示を点滅させれば、歩道走行が認められています。
最高速度表示灯とは、車体に取り付けられた緑路のランプで、周囲に走行モードを知らせます。
走行モードを切り替えれば、時速制限・最高速度表示灯も自動も切り替わるため、車道・歩道の両方が走行できます。
三輪タイプの「atico」がおすすめ
「特定小型原付扱いの電動キックボードを探している」という人は、Free Mileから発売予定のatico(あちこ)がおすすめです。
aticoはタイヤが3つある三輪タイプの電動キックボードです。
車体が自立するため安定性が高く、転倒リスクも低いです。
さらに車体は完全防水で、雨が降っているときでも気軽に屋外保管できます。
もちろん改正法に対応しており、特定小型原付扱いの電動キックボードとして公道走行できます。
aticoについてくわしく知りたい方は、下記のボタンより詳細をご覧ください
まとめ
電動キックボードの保険について紹介しました。
電動キックボードで公道走行するなら、自賠責保険の加入が必須です。
もし自賠責保険に加入せず、公道走行すると交通違反として取り締まりの対象になります。
自賠責保険の加入は、コンビニで簡単に手続きできます。
また自賠責保険は対人事故のみを補償するため、不安な人は任意保険の加入もおすすめです。
原付バイク用の保険に加入したり、ファミリー特約を利用すれば、自損事故も補償してくれます。
任意保険に加入すると保険料はかかりますが、補償範囲が広くなるため、安心して電動キックボードを運転できるでしょう。
特定小型原付扱いの電動キックボードを探しているなら、aticoがおすすめです。
aticoは三輪タイプで車体が自立するため、安定性が高く転倒のリスクも少ないです。
車体は完全防水なので、屋外でも保管できます。
aticoについてくわしく知りたい人は、下記のボタンから詳細をご覧ください。