電動バイクは、バッテリーを充電して電力で走行するバイクです。
各メーカーが様々な電動バイクを販売していますが、電動バイクの購入を検討している人にとって気になるのが価格ではないでしょうか。
結論からいうと、電動バイクの価格は20万円程度が多いです。
ガソリンバイクに比べると、電動バイクの方が燃費がよく、維持費も安いです。
この記事では、電動バイクの価格・初期費用・維持費について説明します。
「電動バイクにかかるお金について知りたい」という人は、ぜひ参考にしてみてください。
電動バイクの価格について
電動バイクはものによって価格が大きく異なりますが、相場は20万程度になります。
安いものだと、10万円程度で購入できます。
ガソリンの原付バイクも10〜20万程度の価格帯になっているため、電動バイクとほぼ同じ価格帯になります。
まとめると、電動バイクとガソリンバイクの価格に大きな違いはありません。
電動バイクの初期費用
「電動バイクを購入するときに、どれくらいの初期費用がかかるか知りたい」という人もいるでしょう。
結論からいうと、車体と自賠責保険を合わせて、最低限で21万円程度です。
項目 | 金額 |
車体代 | 20万円 |
自賠責保険料 | 7,070円(原付/1年間) |
合計 | 20.7万円 |
自賠責保険
バイクに乗るなら、自賠責保険料が初期費用としてかかります。
自賠責保険は、バイクに乗るなら加入が義務付けられている保険です。
バイクの区分・加入期間によって、下記のように保険料が変動します。
1年 | 2年 | 3年 | 4年 | 5年 | |
総額の保険料 | 7,070円 | 8,850円 | 10,590円 | 12,300円 | 13,980円 |
1年あたりの保険料 | 7,070円 | 4,425円 | 3,530円 | 3,075円 | 2,796円 |
電動バイクを購入したら、公道走行する前に、必ず自賠責保険に加入しなければいけません。
加入期間が長くなると、月々の保険料は安くなります。
人によってかかる初期費用
電動バイクを購入したときに、必ずかかる費用は車体代・自賠責保険料のみです。
しかし、人によっては追加で初期費用がかかるケースもあります。
ここからは電動バイク購入時に、人によってかかる初期費用を紹介します。
駐輪場代
電動バイクを購入したときに、駐輪スペースがなければ、駐輪場代がかかります。
料金は地域によって異なりますが、3,000円程度が多いです。
任意保険料
自賠責保険は対人事故のみを補償するため、自損事故・物損事故を補償してくれません。
補償が心配な人は任意保険への加入がおすすめです。
任意保険の種類によっては、自損事故・物損事故も補償できます。
任意保険料は対象となるバイクの区分・加入者の年齢で異なりますが、原付バイクの場合は年間2万円前後が多いです。
損害保険料率算出機構の2021年度統計によると、バイク用の任意保険に加入しているのは全体の40~50%程度です。
「自賠責保険だけでいい」という人は、任意保険に加入する必要はありません。
免許取得費用
バイク用の運転免許証を取得していない場合は、免許取得費用もかかります。
電動バイクの場合は、定格出力という電力の出力量によって区分が決まります。
種類 | 電動(定格出力) | ガソリン(排気量) | 免許費用 |
原動機付自転車免許(原付一種) | 0.6kW以下 | ~50cc | 0.8万円 |
小型限定普通二輪免許(原付二種) | 1.0kW以下 | ~125cc | 11万円 |
普通二輪免許(中型免許) | 20kW以下 | ~400cc | 13万円 |
大型二輪免許 | 20kW超 | 400cc超 | 23万円 |
電動バイクに多いスクーター・電動キックボードタイプだと、原付バイクと同じ扱いになることが多いため、普通自動車免許・原付バイクの免許証があれば運転できます。
電動バイクの維持費
「電動バイクの初期費用は分かったから、維持費を知りたい」という人もいるでしょう。
結論からいうと、電動バイクの維持費は年間2〜8万円、月1,600〜6,700円程度です。
※電動バイクに多い原付タイプでの換算
項目 | 料金(年間) | 備考 |
自賠責保険 | 7,070円 | 原付タイプ |
駐輪場代 | 36,000円 | 月3,000円 |
任意保険 | 20,000円 | 変動あり |
軽自動車税 | 6,000円 | 原付タイプ |
燃料代 | 6,240円 | 1日20km走行想定 |
合計(最低限) | 19,310円 | |
合計(全て) | 75,310円 |
軽自動車税
電動バイクを毎年4月1日時点で所有していると、1年分の軽自動車税が課税されます。
種類 | 電動(定格出力) | ガソリン(排気量) | 税額(年間) |
原動機付自転車免許(原付一種) | 0.6kW以下 | ~50cc | 2,000円 |
小型限定普通二輪免許(原付二種) | 1.0kW以下 | ~125cc | 2,000〜2,400円 |
バイクの区分によって、年間の税額は変わります。
原付一種だと、年間の軽自動車税は2000円です。
電気代(燃料代)
電動バイクは、バッテリーを充電して走行するため、電気代がかかります。
「電動バイクの燃費はどうなの?」と気になる人もいるかもしれませんが、電動バイクの燃費はガソリンバイクよりいいです。
Free Mileで販売しているFree Mile plusなら、1回のフル充電に26円かかり、最大40km走行できます。
ガソリンタイプの原付バイクは、1Lあたり30~40km走行できます。ガソリン1Lが160円程度かかります。
電動バイク・ガソリンバイクで、週5日往復10kmの通勤で利用すると、下記の通りになります。
- 電動キックボード:月520円
- 原付バイク:月800円
電動キックボードの方が、燃料代が安く、維持費を抑えられます。
車検は必要ない
電動バイクの場合、車検が必要はありません。
バイクで車検が必要になるのは、小型二輪を超えた場合です。
電動バイクはどれだけ定格出力が多くても、法律上では軽二輪になります。
そのため大型免許が必要な電動バイクであったとしても、軽二輪の扱いになり、車検の対象外です。
電動バイクを購入すれば、車検代の節約になります。
ただし車検がないからといって整備を怠っていると危険なので、安全に走行できるようにメンテナンスを欠かしてはいけません。
電動バイクの選び方
「電動バイクってどうやって選べばいいの?」と思う人もいるかもしれません。
ここからは、電動バイクの選び方について紹介します。
公道走行できるもの
すべての電動バイクが公道走行できるわけではありません。
公道走行するためには、必要な部品が揃っているかどうかの「保安基準」という条件をクリアしなければいけません。
もし必要な部品がついていなくて、後から自分で取り付けるのは大変です。
そのため電動バイクで公道走行したいなら、保安基準を満たして公道走行できるものを選びましょう。
利用シーンと走行距離
電動バイクを選ぶときは、自分がどういうシーンで利用したいのか・利用距離はどれぐらいかを考えましょう。
例えば通勤で電動バイクを利用したいなら、家から会社までの往復の距離を計算します。
もし家から会社まで往復したら10kmだった場合は、1回のフル充電で最低10kmは走行できる電動バイクを選びましょう。
バッテリーが取り外しできるもの
電動バイクは、バッテリーを充電して電力で走行します。
バッテリーは本体に内蔵されているもの・取り外しができるものの2種類あります。
できればバッテリーが取り外せるものを選びましょう。
なぜならバッテリーの取り外しができれば、バッテリーだけを家に持ち込んで充電できるからです。
家庭用のコンセントにケーブルを挿して充電するものなら、スマートフォンのように気軽に充電できます。
バッテリーが取り外しできないものなら、電動バイクの車体までケーブルを伸ばさなければいけません。
駐輪スペースにコンセントがあれば問題ないですが、バッテリーが取り外しできると便利です。
購入前に試乗しよう
電動バイクを購入する前に、1回試乗してみるのがおすすめです。
なぜなら電動バイクは実際に乗ってみないと、運転性能・乗り心地が分からないからです。
電動バイクを販売しているメーカーが試乗会を開催してたり、各販売店で試乗できたりします。
気になっている電動バイクがあれば、積極的に試乗会へ参加するのがおすすめです。
駐輪場代を節約したいなら折りたたみ電動バイク
電動バイクは、折りたたみできるモデルがあります。
折りたたみすればサイズがコンパクトになるため、大きい保管スペースが必要ありません。
Free Mileで販売しているFree Mile plusは、折りたたみタイプの電動キックボードです。
「電動キックボードは電動バイクとどう違うの?」と思うかもしれませんが、電動キックボードは電動バイクの一種です。
2023年1月現在は、電動キックボードは原付バイクと同じ扱いになっています。
電動キックボードは自転車よりも小さく、折りたたみすれば玄関で保管もできます。
実際にFree Mile plusを折りたたんだ状態にして、玄関で保管している人もいます。
駐輪場を契約すると、毎月3,000円程度の支払いになり、年間3.6万円もかかります。
「なるべく維持費を抑えたい」という人は、Free Mile plusのような折りたたみできる電動バイクもおすすめです。